「芸能人格付けチェック」をお正月観ていて思ったこと。
私の芸術感
色々なジャンルの作品の、その優劣を芸能人の方達がジャッジするというテレビ番組。やはりダンスや歌などに自分は興味が湧いて観てました。
世界的なトッププロと、普通のプロと、アマチュアの愛好家みたいに分かれて踊ったり歌ったりされていました。だれがどの肩書きでしょうか?みたいな。
違和感を感じた事。
まず、出演して比べられて踊ってる人達がかわいそうだなと感じました。いくらアマチュアと言ってもそれぞれ皆さん長年好きでコツコツと地道な練習をされてきて、自分なりの思い入れがあって今まで歩んでこられた過程を想像してしまうと。
「えっーこの人らの方がこんなに下手やのに君ら分からんのかー??」「才能が全然違うわー!」
というテレビ的な扱いで、出演している表現者をジャッジしているのを観るのは自分は同じ表現者として悲しくなってきます。
べつに出られている本人達はそれを望んでるのでしょうが。「下手の横好きですー」とか周囲にも自分にも言い聞かせながら、またこれからも練習続けていくのかな…。なんて想像するとなんかかわいそう。
もう一つ思ったことは、
こっちの方が良いと決めつける権利は誰にも無いだろうと。こっちの方が良いと思う人が多いならこっちの方が良いんじゃないの?
(いやテレビの趣旨なんだからしょうがないでしょー!という反論心の声)
オリンピックの体操競技やフィギュアスケートなら、この技は難易度が高いので何点!とか決めれるけど、芸術に対しては違うんじゃないのかなぁなんて…。
以上を踏まえて正直な感想、自分の子供には見せたくないと思いました。
そんな綺麗事を言ってー、とかテレビなんだからと言われそうですが、こんなの観てたら日本人の芸術鑑賞能力下がりませんか??
いやいやちょっと待て、こういった番組は視聴者の教養を上げるのに貢献してるのかも?美の基準はこうだとちゃんと教えてるのかも(またも心の声)。
どっちだ??もう分かりません笑笑。
まあこれも綺麗事かも知れませんが、人に上手いと言って貰うためだけに長年やってきた訳ではない。と思います。
観ているだけでは分からない世界があるんです。どんな1人のアマチュアでも。
(健奎詞)